憲法九条を望む人、疎む人

 1940年〜1950年生まれの日本人には、沈痛な面持ちでしか聞けない意見を言う方が多いのですが、今回は極め付けを見つけたので、メモ。究極の破滅嗜好と感じたので、コメントも付記します。
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」より、「改憲狙う国民投票法案の愚 憲法9条のリアルな価値問え
私は9条あったればこそ、日本というひ弱な国がこのような苛酷な国際環境の中で、かくも繁栄しつつ生き延びることができた根本条件だったと思っている。
 大東亜戦争後、日本が独立を保った理由は少しでも国際関係の知識を持っているものならば全会一致の意見があると思う。それは、「アメリカが共産圏に対する防壁として日本を同盟国化した」である。

 そもそも、日本が本当にひ弱ならば、日露戦争に勝つことも、満州国を作ることも、アメリカと4年間戦うことも出来なかったろう。当然、大東亜戦争後の経済復興も同様だろう。もちろん、経済復興には日本を同盟国化したいアメリカの絶大な支援があったことを忘れ、日本が独力で這い上がったと誤解するのは危険でしょう。

 それらに憲法九条は関係ないですね。そして、今、日本の憲法九条を一番疎ましがっているのもアメリカでしょう。そして、憲法九条を喜んでいるのは中国でしょう。
 理由は後述します。
9条がなければ、日本はとっくにアメリカの属国になっていたろう。あるいは、かつてのソ連ないし、かつての中国ないし、北朝鮮といった日本を敵視してきた国家の侵略を受けていただろう。
 まず、日本はアメリカの属国です。在日米軍基地がある限り、この「日本はアメリカの属国」と言う事実を否定することは難しいでしょう。そして、ソ連の日本「共産化」は九条ではなく、アメリカの軍事力が防ぎました。これを否定することは難しいでしょう。
 ソ連は日本を諦めたわけではなく、アフガン戦争当時はカムチャッカ(北海道の北の方)に軍を集めた記録もあります。ソ連とアメリカの代理戦争は、アフガンではなく、日本で起きた危険もあるのです。それを防いだのは在日米軍と言う日本にあったアメリカの軍事力です。

 しかし、現在のアメリカは中国、ロシアと正面から事を構える余力はなくなっています。例えば、在韓米軍の引き上げや在日米軍のグアム移転などもその一環とみて間違いないでしょう。

 すなわち、日本を守ってきたアメリカの軍事力は、遠からず(日本から見て)使えなくなるでしょう。その後の日本を、立花氏の言う「日本を敵視する国」から守るのは、別の軍事力…すなわち、日本が自分で持つ軍事力が必要となります。日本が軍事力を自力で持てば、アメリカは在日米軍を首都圏以外から引き上げるでしょう(日本がアメリカに逆らった場合に、日本を仕留めるための最低限の軍事力は残るでしょう。それすらもなくなったら、日本はアメリカの核攻撃を受ける覚悟を決める必要があります)。

 一方、そうなると困る国があります。氏が日本を敵視すると言っている国です。折角、日本を守るアメリカの軍事力がなくなって、日本に圧力がけ放題になるはずだったのに、日本独自の軍をもたれたら意味が無い、というわけです。

 よって、アメリカが社用となった現時点において憲法九条の遵守を叫ぶ人は、中国の利益を叫ぶ人と同義と捉えることが出来ます。「実際に中国のシンパである」か否かは関係ないのです。

 前述の1940年〜1950年生まれは、あと20年も生きないので、20年後の日本が中国に蹂躙されても関係ないのでしょう。彼らはそうやって日本に2000兆もの借金を残した世代ですから、そう考えても不思議とも思いません。

 現在、年齢が50歳以上、75歳未満の人の話を聞く際には、注意が必要だと考えています。彼らは無意識で日本を食いつぶしてきたし、これからも悪意なく食いつぶしてしまうでしょうから。彼らの汚名を後の世代に残さないように注意してあげるのも、現在の若い世代の義務の一つと割り切った方が良いでしょう。

comments

comment form

trackback url

http://ezman.jpn.org/sb.cgi/136

trackback

Calendar
latest_entries
categories
archives
recent comments
recent trackbacks
profile
基本写真
others